マテリアリティ -IDEALな世界の実現に向けて-

世界には様々な社会課題が存在し、またテクノロジーの進化は世の中に大きな変化をもたらしています。2021年、ID&Eグループは、不透明な時代の中でサステナブルな社会を築く使命を胸に、マテリアリティを発表しました。そして2024年、社会とビジネスのダイナミックな変遷を見据え、ステークホルダーの声に耳を傾けながら、中期経営計画の策定のタイミングに合わせて、マテリアリティを改定しました。

5つのマテリアリティ(重要課題)

当社グループは、われわれを取り巻く経営環境を踏まえて持続的に成長し、目指す方向性を広くすべてのステークホルダーと共有するために、ミッション、ビジョン、バリューを制定しています。このミッションを達成するため、自らの強みを活かして優先的に取り組むべき5つの「マテリアリティ」を特定し、マテリアリティ全体を表すテーマを「IDEALな世界の実現に向けて」と設定しました。ステークホルダーの皆様との連携を深めながらこれらのマテリアリティに取り組むことで、さまざまな社会課題の解決を通じて、理想の未来を創造していきます。

マテリアリティ

マテリアリティ間の関係

特定した5つのマテリアリティのうち、マテリアリティ1と2はグローバルな社会課題の解決に貢献するための当社グループの「事業活動」を表しており、マテリアリティ3、4、5はその活動を支えるための「資本・基盤」という整理をしています。これら「事業活動」と「資本・基盤」を表すマテリアリティは、相互に関連し、相乗効果を生み出します。

マテリアリティ間の関係

マテリアリティと目標

マテリアリティごとに、当社グループの取組みやモニタリング指標、目標値を設定しました。今後は取組みを着実に推進し、実績を開示するとともに、ステークホルダーの皆様との継続的な対話を行っていきます。

マテリアリティと目標
マID&Eグループ マテリアリティ

ID&Eグループ マテリアリティ

推進体制

ID&Eホールディングス取締役会の監督の下、執行役会がマテリアリティに関する検討、決定、モニタリングを実施しています。一連の推進プロセスに重要会議体やグループ各社が関わることでグループ全体の力を結集し、一致団結してマテリアリティに取り組み、持続的な成長を実現していきます。

推進体制

推進プロセス

マテリアリティの推進にあたっては、PDCAサイクルに基づいて随時進捗を確認するとともに課題を検討し、改善が必要な場合には取組みの見直しを行います。また、社内外の環境変化に合わせ、継続的に目標値の見直しやマテリアリティの見直しも実施します。

推進プロセス

マテリアリティの特定

ダブルマテリアリティの考え方に基づき、「環境・社会への影響(ステークホルダーにとっての関心度)」と「環境・社会が当社グループに与える影響(当社グループにとっての関心度)」の2軸により課題を評価し、優先度の高い項目について内容を統合・再整理し、当社グループのマテリアリティとして5項目に取りまとめています。

マテリアリティの特定

特定プロセス

マテリアリティは4つのSTEPに基づいて特定しました。

特定プロセス

ステークホルダーの声

企業が社会課題の解決に貢献しつつ自社の持続可能な発展を図っていく際に、何が重要であると認識しているのか、マテリアリティは企業の問題意識や見識の有無を直接示すと考えており、投資家が企業を評価する際にも非常に重要です。
貴社の新たなマテリアリティは、社会的価値と経済的価値の共創を図る上で重要な課題が簡潔に整理されており、非常に洗練された内容です。特に以下の3点を評価します。

  • 理念体系やコーポレートメッセージと極めて整合的であり、企業としての存在意義が十分意識された内容となっている。
  • グローバルな視点で世の中の動きを把握したうえで、各論に陥ることなく大局観に基づいた課題設定になっている。
  • 各マテリアリティに付随した具体的な取り組みや指標・目標が長期経営戦略と平仄を合わせた時間軸で明確に示されている。
今後は、推進プロセスに示されたPDCAサイクルを通じて具体的な取り組みの進捗状況を確認しながら、共通価値の創造を通じて「IDEALな世界の実現に向けて」活躍されることを期待しています。

アセットマネジメントOne株式会社
リサーチ・エンゲージメントグループ
アナリストチーム
エグゼクティブESGアナリスト
櫻本 惠 様

最初のマテリアリティである「分断・格差のない世界」は、国内外にて大変重要なテーマだと思います。また災害の激甚化・頻発化が進む昨今、貴社には防災・減災のために先頭に立ち、安心・安全な暮らしの確保ために活躍いただけることを期待しています。
ここ10年ぐらいで「持続可能な」という言葉をよく耳にするようになりました。マテリアリティ2と3が示すように、地球規模の複雑な社会課題を解決するためには、一つの技術だけでは足りず、多様なステークホルダーと力を合わせ、多彩なアプローチが必要だと思います。またその際、技術だけがあっても事足りず、貴社の企業理念にある「誠意」は、プライスレスな価値として大切であると思います。
マテリアリティ4では、多様な人財の活躍が挙げられています。2022年より、貴社と当学はSDGs推進に関する包括連携を締結していますが、「人」は社会の共通財産であり、その「人づくり」を共通目標として、貴社との共同事業、研究、人材交流を活発に行っていけたらと考えています。社会で生きていくためには、様々な能力が必要になりますが、学生が大学で身につける能力はその基盤となるものです。企業には、学生が持つポテンシャルを開花させ、伸ばす機会を与えて頂けたらと願っています。
貴社には、DE&I(diversity, equity and inclusion)の視点と共に、多様な人たちと共創し、一緒に世界を変えていくパートナーとして期待をしています。

お茶の水女子大学
理事・副学長/理系女性育成啓発研究所 所長
加藤 美砂子 様
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