
気候変動への対応
気候変動への考え方
当社は、自動車から鉄道・船舶などへのモーダルシフトの促進、再生可能エネルギーへの転換、エネルギーの効率的利用の支援、廃棄物処理技術向上による温室効果ガス排出の抑制、クリーン開発メカニズム(CDM)事業の支援など、さまざまな事業分野で温室効果ガス削減に向けたコンサルティングサービスを提供しています。また、エネルギー事業では、機器の製造工程や変電所・発電所の建設時の「自社の操業時の環境負荷の低減」と、「顧客による当社グループ製品使用時の環境負荷低減」の双方が重要であると認識し、両面での取り組みを推進しています。
研究開発では、全社横断的に取り組む技術政策の重点テーマの一つに「気候変動ビジネスの開発」を据え、先端技術や新規ビジネスの開発に取り組み、主要都市の降雨・気温の将来気候予測情報を無料で取得できるポータルサイト「NK-ClimVault」の運営など、自社の技術・ノウハウを広く共有・発信することにも取り組んでいます。
2023年9月、ID&Eホールディングスとして気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に賛同表明し、TCFD提言に基づく更なる情報開示を進めています。
開示内容はこちら
自社における環境負荷低減の取り組み
本社ビル(東京都千代田区)では、本業での知見を活かし、自社開発したエネルギーマネジメントシステムや、地中熱を利用した省エネシステムを取り入れています。製造部門を有する福島事業所(福島県須賀川市)においては、太陽光発電の設置や蓄電池の導入による電力削減、梱包材のリユースの実施、廃プラスチックや廃木材のリサイクルなどに取り組んでいます。

具体的な取組み
「チャレンジ・ゼロ」宣言に賛同・参加
当社は、一般社団法人 日本経済団体連合会(以下、経団連)が日本政府と連携し進めている気候変動に関するイニシアティブである、「チャレンジ・ゼロ」宣言に賛同しています。
「チャレンジ・ゼロ」は気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」が長期的なゴールと位置づける「脱炭素社会」の実現に向け、企業・団体がチャレンジするイノベーションのアクションを、国内外に力強く発信し、後押ししていくことを狙いとしています。
ポータルサイト NK-ClimVault
気候変動予測のための補正技術を開発し、主要都市の降雨・気温の将来気候予測情報を無料で取得できるポータルサイトNK-ClimVaultを公開しています。精度の高い基礎情報を誰でも取得できるツールとして、気候変動適応ビジネスやさまざまな分野の研究での活用が可能です。
https://nk-climvault.com/
CO2排出量、エネルギー消費量
オフィスや工場等での省エネ活動の推進や、工場での太陽光発電の活用等によりCO2排出量は減少傾向にあります。
エネルギー消費量を抑制するとともに、自社拠点(本社、研究所、製造拠点)に自社で運営する水力発電所由来の再エネ100%電力を供給する取り組みなどを行っています。