ハードからソフトへと拡大する『国営公園の運営支援』プロジェクト
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国営公園は、緑の豊かさを育み、歴史、風土、文化の豊かさを後世へ伝えるだけでなく、防災拠点としても重要な役割を持っている国内最大級の公園です。日本工営は、全国17カ所にある国営公園を対象に、運営維持管理の方針づくりから、公園内にある施設・設備の長寿命化、利用実態調査に基づく改善提案まで、幅広いアプローチで魅力ある公園運営に貢献しています。
国営公園の長寿命化から、コンテンツづくりまで

国営公園は国土交通大臣が設置する都市公園です。日本工営は、2006年に国営公園内の施設・設備の長寿命化を支援するビジネスに参入。2010年からは国営公園の運営を民間に託すにあたって必要となる契約図書等の作成サービスに取り組むようになりました。現在ではさらに業務領域を広げ、利用実態調査に基づく運営改善提案、訪日外国人をはじめとした来園者を適切に導くためのサイン計画、住民参加型プログラムのコンテンツづくりや組織づくりのお手伝いまで、国営公園の管理・運営に関わる幅広い分野に携わっています。
年間来場者を増やすことに貢献したことも
国営公園は国が監督し、運営に責任を負う公園であるため、施設や設備の維持管理はムダなく効率的であることはもちろん、安全性にも高い品質が求められます。集客や満足度に課題があれば対策を講じて改善し、公園のコンセプトやテーマを際立たせる魅力づくりも欠かせません。日本工営はそれぞれの公園が持つ魅力を最大化するため、公園内の遊具や園路、電気・通信等の施設整備、緑地景観の創出、大規模災害時の防災施設検討、公園の魅力を向上させるイベント企画やプログラム化など、様々な分野のスペシャリストの技術を組み合わせ、公園の運営改善に繋がる提案を行っています。たとえば、『国営讃岐まんのう公園』では、季節毎に異なる来園者の年齢と志向を分析し、イベント内容と開催時期、チラシの配布方法を見直す提案により、年間来園者数の増加に貢献することができました。また、地元ボランティア団体と地域住民を巻き込み、間伐や下草刈りによる公園内の森林保全を進め、子供を対象とした地域固有の里山保全技術の継承を目的とした教育プログラム「それゆけきこり探検隊」を継続的に行い、公園の魅力向上に役立っています。従来の事業や分野にとらわれない活動を繰り広げることによって、国営公園を核とした地域振興や住民の意欲向上にも大きな成果を上げているのです。


国営公園での経験は、都市の緑化や街づくりにも活かされる
国営公園を舞台に実施された革新的な取組みは、一定の期間を経るとその成果が評価され、やがて自治体が管理する公園を管轄する『都市公園法』の改正につながることが少なくありません。つまり国営公園には、公園管理や運営手法を模索する役割があるため、日本工営の積極的な働きかけや提案、成功事例が、ゆくゆくは全国の都市公園へと展開され、より魅力的な公園管理の手法となる可能性があります。日本工営は現在、全国に17カ所にある国営公園の約7割にサービスを提供しており、これからも国営公園の運営に深く関わりながら、蓄えた経験とノウハウを都市の緑化や街づくりなど、質の高い都市空間の整備にも活かしていきます。
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